2005/06/07
必ず戻ってくるブーメラン
Jacquesを飼い始めてから、ブーメランを始めた。もうかれこれ3年目くらいになる。この3年の間に、さまざまなブーメランを購入し、購入する度に不幸な結末を迎えることになる。
最 初に買ったブーメランは試し投げした公園が思いのほか狭かったため、街路樹の高さ5メートルの位置にぶら下がってしまった。その次に買ったのはアスファル トに垂直に落下し、粉砕した。それ以降、波にさらわれたり、砂浜に埋もれたり、Jacquesに噛み砕かれたり、姪に強奪されたり。とにかく、さまざまな 末路を迎えたのだった。
現在手元に残るのは、2枚(ブーメランの単位は、枚でいいのか?)。しかし、そのうちの1枚も、Jacquesとその仲間 たちにやられて、帰巣本能を無くしたブーメランになってしまった。というわけで、15年くらい昔に、ニコンかなんかのコマーシャルで、頭にのせたりんごを まっぷたつにしていたブーメランだけが、ほぼ無傷の状態で手元にある。
このりんごをまっぷたつにしたブーメランだが、素材が分厚い樹脂でできてい るため、Jacquesでもなかなか歯が立たないらしく、細かな傷はついているものの、帰巣本能まではやられていないようだ。このブーメランはサイズもそ こそこ大きく、重さもあるので、投げるには、それなりの力が必要だ。そう、この大きさ、重さっが増すってことは、すなわち、手元に戻ってくるときの破壊力 に比例する。本来、ブーメランの楽しみってのは、「投げたら、戻ってくるから、それを捕まえる」ってことにある。つまり、投げるよりも、捕まえることに主 旨があるのだ。しかし、りんごをまっぷたつにしたブーメランってのは、素人の僕が投げても、やはり、りんごをまっぷたつにするくらいの勢いで向かってく る。キャッチするために、手を出したら、手がりんごになってしまわないか、恐くて恐くて、手が出せない。だから、ブーメランの主旨であるキャッチを無視す ることにした。
そこで、Jacquesの登場だ。
Jacquesのリトリーブ率はほぼ100%だ。つまり、もし、投げるのに失敗して、僕の立ち位置から遥か後方に逸れたとしても、Jacquesは必ず咥えて持ってくる。僕がキャッチしそこなったやつでも、Jacquesは必ず咥えて持ってくる。
始めた当初は、Jacquesはブーメランの飛ぶ軌道を、ブーメランと一緒に走り追いかけていたのだが、何度かやっていると、ブーメランの軌道を目で追ってから、着地点近くにダッシュするようになった。こういうずる賢いところってのは、一体誰に似たのだろう。
我が犬ながら、こういう賢さってのは求めていないんだよなぁ。
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