2006/06/05

Can't fall asleep to a lullaby

爪楊枝で刺したら、きっとプチュンと中身が出てくるに違いない。
それほどまでに、家内のお腹はぱんぱんになっている。家内の名誉のためにも、最低限の弁明はしておかなくてはいけないが、肥満の話ではありません。

というわけで、子供が出来た。医者の言うことには、家内のお腹に寄生しつつ、すくすく育っているらしい。腹から出ているチューブ状のもので家内の養分を吸っているのだ。
家内のお腹を見ながら、それこそ、日毎に大きくなっていく様を見ながら、哺乳類の神秘を感じたことに加え、哺乳類のめんどくささを感じた。しかしながら一向に、父親としての自覚だの、覚悟だの、そういうものは一切感じない。
家 内の前では、なんとなく、気遣いを見せたりしながら、お腹をなでながら、「パパでちゅよー」なんてやっているが、自分でもどう接していいのかが、まだわか らない。「おいおい、あと1週間くらいで出てくんだぞ」それまでになんとか父親らしさを見付けなくてはいけない。新米祖父母の4人に、新米パパのだらしな さを指摘されるのは甚だ遺憾ではあるが、そういうことの繰り返しで、歴史は継ってきているのだから、まあ、なんとかなるだろう。
そうは言っても、たぶん、僕はマナティよりも上手くダッコはできるだろうし、カバよりもましな食生活を提供できるだろうし、ライオンよりもマシな躾けはできると思う。
  名前も考えなくてはいけないし、裕福といえるほど余裕もないので「ウチはウチ、他所は他所!」という躾けの要を加えた家訓十ヶ条の見直しも考えなくてはい けない。いろいろ考えなくてはいけないのだなぁ、とぼんやり構えていると、どんどん、家内のお腹はでかくなっていく。子供に締切を迫られている気分だ。
 おまえの成長ほど、お父さんの処理能力は速くないのだよ。

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