いろいろ不満が募っているわけだ。
家内の実家の奥底に眠る40年物のクラシックなクラシックギターを借用したお話は、以前もしたが、そのギターにまつわるお話。
まず、借りてきた当初、錆び錆びのスティール弦が張られていたため、ギターについて何も知らないぼくは、迷わずフォークギター用のスティール弦を購入し、 弦を張り替えた。いろいろ調べていくうちに、どうやら、借用したギターはクラシックギターだということがわかり、ナイロン弦に張り替えた。
そこで問題が発生。錆び錆びの弦を張り替えた時、5弦のペグのヘリカルギアがナメっていることに気づいたが、お構い無しに、張り替え作業を行っていた。ナ イロン弦に張り替えたとき、5弦のペグが回らなくなった。ヘリカルギアには、ネジがついていて、このネジを締めることでなんとか弦を張ることができた。ギ アの半分がナメっているので、噛合う半分の領域をうまくつかってチューニングすることもできた。これで、なんとか、5弦のチューニングは完了なのだが、お そらく、もう二度とチューニングできない状態と言えよう。会社でギターに造詣の深い人々に聞くと、「クラシックギターにスティール弦を張るとペグが壊れ る」と言っていたので、スティール弦を張ったまま40年近く熟成を重ていれば、それはギアもおかしくなるだろう。
閑話休題、ペグを買換ればいいのだ。早速、近所の楽器屋へ行き、ヘリカルギアだけを購入しようと思ったが、ペグをすべて交換しなくてはいけないらしい。と いうか、ギアというパーツが売っているわけではないのだ。ペグのシステムすべて、しかも両側を購入しなくてはいけないらしい。はぁ、これは結構な出費にな るのではないだろうかと思ったら、1500円くらいで売っていた。しかし、ここで店員のおばちゃんが一言。
「クラシックギターのペグは、35.0ミリのタイプと32.5ミリのタイプがあるから、どっち??」
早速、家に戻ってノギスで計ってみると、35ミリ以下のピッチだったので、おそらく、32.5ミリのタイプなのだろう。
「計ってみたら32.5ミリでした。ありますか??」
「え!?32.5!!あんたぁ、そりゃあかなぁり古いギターだよぉ。20、いやぁ30年くらい前のやつじゃない?」
「貰い物なんで、よくわかんないんですけど、在庫ないんですか?」
「めったにないからねぇ、32.5ってのは。最近のは、ほとんど35だから」
ぼくの勤める会社は渋谷にあるので、渋谷の楽器屋をいろいろ漁ればあるかもしれない。が、楽器屋を5、6軒まわったが、32.5ミリのペグなんて見当らない。こりゃもう注文するしかないだろう。
しかし、このギター。スティール弦とナイロン弦、さらにペグまで購入して、それだけでも、4、5千円くらいの出費になってしまう。なんでぼくはこのギター にここまでお金を注がなくてはいけないのか、と思っているのだが、なんとなく「乗り掛った舟」って感じになってきている。新しいのを購入するのは、うちの 家内の許しが出ていないし、無理だろう。そもそもボサノバをやりたいと思っているぼくには、クラシックギターはおあつらえ向きだ。
最近、気づいたのだが、このギター、ネックが少し反っていて、弾いているとフレットに弦が触れるらしくて、ビビり音が出てくる。まぁ、初心者が指のポジ ション覚えるための練習用と割りきってる分には、申し分のないギターなのだが、弾いてるうちに、そのビビり音が気になってくる。気になる度に、「まぁ、練 習用だから・・・」と思うようにしてるのだが、気になるものは、やはり気になる。
会社から帰って、練習するとなると、夜中になるわけで、ちょっとでも大きな音を出すと、家内が、うるさい!と怒鳴りつける。
というわけで、一刻も早く新しいギター、しかもサイレントギターがほしいのだが、わが家の財務を司る家内は、「なにか1曲弾けるようになったらね」という。まぁ、確かに、実績は必要ですからね。おっしゃる通りです。
「ぶんぶんぶん」は弾けるぞ・・・。
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