2007/01/08

ニキシー管時計作成日記 その1


 さて、届いたわけだが。

 思いのほかニキシー管は小さい。構成パーツも少ない。っていうか、コンデンサやら抵抗やらがバラバラに入っている。これをハンダ付けしなくてはいけない。本当の作成キットだ。
自作パソコン的に、なんかパーツをはまるべきところにはめていく程度のものを想像していたが、とにかく、くっつけなきゃいけないものは、ハンダでくっつけなきゃいけないようだ。んー、腕が鳴る前に途方に暮れてみる。
 
 梱包内容を説明すると、タバコの横にある電球みたいなのがニキシー管。こいつを光らせるための電源ユニットがその右隣。その下にあるのが、時計として光らせるための時計基板。タバコの下にあるのが、ニキシー管をマウントする基板。それとアダプター。

 さて、なんか、足りないぞ。時計基板と電源を繋げるケーブルがない。それから箱がない。設計図もない。あるのは部品の説明を書いた紙が3枚。箱がないのは、購入するときに理解していたのでいいとして、繋げるものがないのは驚いた。ケーブルは別途購入してください、って書いてある。とりあえず以前バラしたパソコンのパーツからいろいろ再利用してみよう。

 では、ぱきぱきハンダ付けしていってもなんとかなるだろうことは大体わかるが、こういうものは予備知識と計画が重要だ。最終的にどういうフォルムの時計とするのかを想定した上で、ケーブルのとり回しも含め作成していかねば、あとから泣きを見るのはゴメンだ。
 
 ニキシーチューブクロックキットプロダクトプロジェクト
(略してNTCKPP)
1.計画をたてる。
2.完成形を想像する。(←今、ここ)
3.採寸する。
4.筐体のデザインを決める。
5.筐体のCADデータを作成する。
6.ハンダ付けの練習をする。
7.電源ユニットを作る。
8.時計ユニットを作る。
9.ニキシー管をマウントする。
10.つなげる。
11.点灯式
12.時間を調整する。
13.自慢する。

 と、まぁざっくりこんな感じで進めるわけだが、その前に重大かつ巨大な壁にぶちあたる。基板に300Ωの抵抗をここにつけなさい、と書いているのだが、パーツの中に抵抗がいろいろ入っており、「どれが300Ω?」っていうか、どれも同じじゃん?
 早速お勉強です。こういうとき助かるのは、Wikipediaです。抵抗で調べると、いろいろ教えてくれます。「橙・橙・茶・金」の帯になってるやつが300Ωです。そういや中学んとき習った記憶がある。たぶん、電子工作を生活の一部としているような人は、きっとぱっと見ただけで抵抗値がわかるに違いない。「すいへーりーべー」みたいな感じで色がどう並んでるかで抵抗値がわかるパスフレーズを知っているに違いない。
 ひとしきりパーツの情報を調べあげ、どこに何が、どの向き(これ重要)でハメていくのかよぉくわかった。ついでに、ニキシー管っちゅうのは200V近い高電圧を使うらしいので、感電して死んでしまうかもしれないらしい。あぁ、なんて恐ろしいんだ。電子工作って。

 ひとしきり電子工作入門を見ていると、だんだん疼いてくる。とにかく、何かをハンダ付けしたくてたまらない衝動に駆られてしまう。こういう時に限って、ハンダが必要なものなんか見当たらない。まぁ、日常生活においてハンダを必要とすることなんてないだろう。

 逸る気持ちを抑えて、取り合えず、今晩は基板のサイズを測って、寝ることにしよう。

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