2007/01/21

電子工作を終えて

今回、電子工作でニキシー管時計を作ってみて思ったこと

なぜ時限爆弾の解体シーンで、「赤を切れ!!」とかやるんだろうか?

 今回の電子工作で、ケーブルが別売りだったため、赤と白のケーブルを用意したのだが、例えば、「GNDと12Vの色分け」「カソード、アノードの色分け」でわかり易いかなと思って2色にしたのだが、後から考えると、別に色分けしなくても、一本一本然るべきところに接続すれば問題ないし、一度に処理するにしても、ケーブルにタグを付けておけばいいので、別段2色用意する必要がなかったかなぁ、って思ってたわけです。
 さて、映画のシーンなんかで時限爆弾を解除するシーンをよく見掛けますが、色とりどりのケーブルが綺麗に並んでいて、そりゃもう美しく出来てるわけですよ。「ボマー」っちゅうタイプの人間は、そういう美学を持っているっていう脚色なのでしょう(生憎、僕の作った基板の裏側は美学とは反対の方向に向かっているので、お見せできません)。わざわざ「青色はダミーの線だから、黄色から先に切って・・・」とかって爆発物処理班のエキスパート達は額に汗しながら慎重に黄色のケーブルを切っていくわけです。最終的に、「赤か青か!」ってところで、主人公が「赤を切れ!!」って爆発7秒前に叫んで、赤を切って時限装置止まる(カウンターが3ケタで「007」で止まったりするんだよね。「今朝の新聞の占いでラッキーカラーが赤だったんだ」ってなオチまでつけやがるんだ、この手のヒーローは)。
 っていうか、全部白いケーブルで作って、作る時はケーブルにタグ付けて結線すればいいのに。爆発物処理班のエキスパート達はお手上げだよね。だって、爆弾開いたら、10本の線のどれもが白いんだよ。そりゃもう、パカって開けたら、笑うしかないよね。「とりあえず、全部切っとくか?」とかってやるんだろうか?

 というわけで、なんか、ショートムービーが作れそうな感じだ。
ーーー爆発物処理班エキスパートのジョン・スミス。彼が処理した時限爆弾は300個にも及ぶ。彼に解除できない時限装置はない。今日も小学校に時限爆弾を仕掛けたというイカれた野郎から声明文が届き、ジョンは早速現場に向かった。
ジョン「ほほぉ、これは3年前の銀行爆破事件と似たタイプだな」
ジョンは液体窒素で爆弾を冷やしながらそう呟いて、爆弾を開いた。すると・・・。
 何やら時限装置に10本のケーブルが接続されている。時計が点滅している。
「なんてこった・・・」
時限装置を見たジョンは、そう呟いた。
時限装置に延びるケーブルは10本全てが白。さらに爆発までを示す時計は、バイナリークロックだった。残り時間は「5分」と表示されているが、ジョンにはそれが残り5分を示しているとは知る由もなかった。
ーーーさようなら、ジョン。

なんてのは、どうだろう?っていうか、時限爆弾にわざわざ時計表示の機構を備え付けるというのもどうかと思う。
んー、僕が時限爆弾を作ったら、ケーブルは全部白。時計表示なし。っていうハードコアなやつにするはずだ。さらに、爆弾をパカって簡単に開けられないように接着剤で固着しておくとか、ネジ山をナメっておくとか、フタのところに結線を張りめぐらしておいて切り目入れられたら起爆するとか、Wiiリモコン入れておいて傾けたら起爆するとか、液体窒素で冷やしたら結線が寸断して起爆するとか・・・。なんか、イヤがらせっぽいことはこの上なく思い付くんだが、どうだろう?

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