2007/01/13

ニキシー管時計作成日記 その4



この写真が、ニキシー管をマウントするための基板です。
この丸いところに13個の穴が空いてるのがわかるでしょうか?ここにニキシー管の線を通してハンダ付けするわけですよ。

手順としては、こうです。「ニキシー管の足の全てをこのちっちゃな穴に通して、裏からハンダでくっつける。全部で6回同じことを繰り返せば、完成する」

ね?簡単そうでしょ?


 さて、これが2本差し込み終わったところ。
これはね、やったことのある人とない人で人生の経験値が変ってくるものだね。
ピンセットで一本一本穴に差し込んで行くわけですよ、まずは。するとね、この足がね、そこそこ弾力のある足なわけですよ。だから、4本入れ終わったところで、向こう側の1本がピコンって出てっちゃうんですよ。それを追いかけたりしながらやってると、また全部外れちゃったりするんですよ。
左手の親指と人差し指でニキシー管を押さえておいて、薬指と小指でマウントボードを持って、右手でピンセットを持って足を穴に入れるんですよ。
ちょっとでも左手がぷるぷるぷるってなったら、元気のいいニキシー君の足は穴から飛び出しちゃうんですよ。
そりゃもう、だーーーー!!って壁に向かってぶん投げたくなっちゃいますよ。なんか、岩を山頂まで運んではふもとまで落とされるシーシュポスの気持ちがとてもよくわかる。
 でもシーシュポスと僕が違うところは、これは6本しかないということである。
なんとか5本はめこみ、タバコを更かしながら、電子工作の奥の深さを思い知らされた。
「プラスとマイナスだけじゃねぇ・・・」


 世の中、なんか難しいなぁ、ちょっと大変だなぁ、と思うようなことって結構あると思うが、そういうものには、大抵「コツ」ってものがあるのだと思う。
 だって、この作業、1本差し込み終わったあと思ったのが、

「うぁ、これ多分一生おわんねーかもしれねー」

でもね、3本目が終わったときなんか、「ははん?こんな感じでやりゃいいのねん」ってな感じで、「残り3本楽勝!」ってちょっと思ってしまったわけなのですよ。要はいかに「コツ」をつかむかってことなのである。

コツを掴んでいたとしても、ニキシー君の足は逃げつづけるのです。穴を拒んで。
穴に全て入れ終わるまで、結局1時間半かかってしまいました。orz

 これが裏から見たところ。これをハンダ付けしていくわけですよ。

はて?どうやってハンダ付けしよう?裏返せないじゃないか!?

こうやって斜めってるところでハンダは付けられるものなのか? 
いやいや、そうだとしても、僕はそんな技術は持ち合わせていない。なんとか裏返してハンダできる環境を構築せねば。
あたりを見渡したら、あるある。ディスプレーしたときにホコリがかぶらないようにディスプレーケースを100円ショップで購入していたのです。こいつを裏返して・・・。


ね?こうやってハンダ付け環境が整いました。

なんつーの?分かってる人は言うんですよ。ああやりゃいい、こうやりゃいいって。でもね、なんかいちいち狼狽えてしまうんだよね。ホントにこれでいいんか?ってね。
そういう時はこう思うようにしてるんです。
「まぁ、知ってようが知らなかろうが、終着点に到達したらいいのだ」







ほら、着実に終着点に向かっているでしょ?
これで、全てのユニットができあがりました。
これを繋げて、箱に入れて、点灯式を執り行えば、計画完遂です。
あ、そうそう、計画でひとつ抜けていたのが、箱を作る作業を忘れておりました。
フリーマーケットとかで39800円くらいの金額を付けてもいいくらいのみてくれにしなくてはいけないので、やはり箱には気をつけなきゃいけないね。

さてさて、なんとか6本付け終わったのだが、もう、外では雀が鳴いているよ。

NTCKPP  
1.計画をたてる。 (Done)
2.完成形を想像する。(←常に妄想中)
3.採寸する。 (Done)
4.筐体のデザインを決める。(プラ板があるからこれを使おう!)
5.筐体のCADデータを作成する。(Done)
6.ハンダ付けの練習をする。(Done)
7.電源ユニットを作る。 (Done)
8.時計ユニットを作る。 (Done)
9.ニキシー管をマウントする。 (←燃えつきたよ。だけどDone)
9a.箱を作る。(←この手間、重要)
10.つなげる。
11.点灯式
12.時間を調整する。
13.自慢する。

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