2006/09/13

松風号 発進!




  外気浴ということもこれから考えていかなくてはいけないらしい。なによりも、我が家には、Jacquesという犬もいるので、毎日の散歩は欠かせない。 Jacquesとの散歩は2時間たっぷり行っている。これが娘のために1時間に削減なんかしちゃったら、Jacquesのストレスは頂点に達し、新参者の 娘を攻撃しかねない。
 Jacquesとはよく海へ散歩へ出かける。砂浜っていうのは、車輪のついた乗物にはなかなか酷な環境で、とくにタイヤサ イズの小さい乳母車には蟻地獄のような環境に違いない。乳母車のチョイスひとつとっても、親というものは考えを巡らさずにはいられないのだ。砂浜を快適に 走行することが可能で、Jacquesのスピードにも対応でき、娘への振動を最小限に抑え、娘が眠っていても煩わしくないレベルのロードノイズである。以 上の条件を満たす乳母車を探していた。というわけで、写真の乳母車の購入に至ったのだ。
 「Air Buggy」社の「Air Buggy Bits Second Edition」である。この乳母車は、ハンドル位置が高く、手前に設定されており、歩くとき、及びジョギングするときに足を前に振り出しても乳母車には 届かない。さらに適度な高さのハンドルのため、この乳母車を押していると、なぜかジョギングせずにはいられない姿勢になってしまう。ああ、こんなに娘との 散歩が楽しいものだなんて、まるでJacquesを初めて散歩に連れ出したときのような感動だ。あくまで娘との散歩であって、乳母車との散歩ではないです よ。
 さて、こんなに素敵な育児ギアに巡りあえたので、この乳母車に名前をつけることにした。僕の住んでいる茅ヶ崎という場所は、海岸線に松林が 茂っている。この松林の中に遊歩道があり、夏の陽射しが強いときなんかは、この松林の中の遊歩道を歩くと、とても気持ちのいい風が吹いているのだ。
 そう、この乳母車は、まるで松林を吹き抜ける一陣の風のようだ。というわけで、「松風号」と名付けることにした。
 家内は、乳母車なんてレンタルで十分、と言っていたが、愛する娘のために、いろいろ考えた上での選択だったのだよ。決して単純に「かっこいいから」で選んだわけじゃないのだよ。