2004/12/25

Merry Chirstmas!

クリスマスと言えば、ツリー、ケーキ、ターキーってなところか。しかしながら、今回は音楽の話、クリスマスソングのお話。
 僕は、Beatlesが好きなので、クリスマスソングというと、Paul McCartneyのWonderful Chirstmastimeか、John LennonのHappy Christmasが思い浮かぶ。
  今年はイラクの戦争が長引き、ゲリラ的なテロ事件がイラクの各都市で繰り広げられている。Johnが歌うように「War is over」では決してない。今年のクリスマスこそ、Johnの曲はよく似合う。ただ、今年、この曲を聴くと、とても身に積まされる思いでいっぱいになる。 ほんとは、Paulの曲の方が、雪国出身の僕なんかは、「雪の降るクリスマス」のイメージがとても強い曲調なので好きなのだ。
 雪国で幼い頃から 育った僕は、クリスマス・正月といえば、雪、雪、雪。猛吹雪の中クリスマスケーキを家まで運んだ記憶がある。雪の無いクリスマスというのは、あまりピンと こない。そんなピンとこない雪の無いクリスマスも、15年も経ってしまった。仕事のせいもあるが、普段と変わらない日常の中で、クリスマスという特別っぽ い日は、いつもの一日になってきて、幼い頃のような「なんかあるにちがいない」なんてことは、もうない。というわけで、最近は、Paulの「わんだほくり すますたい」ってのを聞いても、何も「わんだほ」な気分にはなれない。というわけで、今年は「War is over」な気分である。
 
 War is over if you want it

2004/12/24

SuSE Linux Version Up

 ぼくのパソコンは、1年くらい前に、時代に先駆け64ビットCPUなんてもので作ってしまった。すべての悲劇と感動はそこから始まるのだが・・・。
  普通にWindowsを入れる分には良かったんだが、普通のWindowsってのは32Bitバージョンなので、64BitCPUの Windows64BitEdition(Beta版)ってのを入れてみた。しかし、CPUはいいのだが、それ以外の64Bit版ドライバーがなかなか見 つからない。なんとか苦労して64bit版Windowsマシンが完成したのが今年の3月。しかも、WindowsのBeta版ってのは1年間の使用期限 付きのフリー版。はやいとこ次のOSをなんとかしなくては・・・。
 なんでこうなったかというと、家内からもらった予算でPCパーツをすべて費や して、OSにかけるお金がなかったので、なんとかフリーウェアだとか、Open Sourceだとかで済ませなくてはいけなくなった。それはそれで問題は無いのだが、完全な64Bit環境の構築というところでかなり躓いてしまった。
  そんな時に出会ったのが、カメレオンのロゴマークSuSE Linuxだった。こいつには、64bitバージョンがある。ドイツ出身というあたりもちょっとくすぐる。LinuxってのはOpen Sourceなので、WebからOSをダウンロードしてインストールする。過去に何度かLinuxのインストールをしたことはあるので、インストール自体 はそんなに面倒でもない。64bit環境も整っているので、全く問題なくインストールは出来た。
 Linuxにはいろんなディストリビューション がある。FedoraだとかTurboだとかGentooだとか・・・。そんな中で、早い段階から64bit対応しているのはSuSEくらいしかなかっ た。Mandrakeってフランス産のもあったが、カメレオンのロゴマークにやられてしまった。
 さてさて、SuSe Linux 64Bit版を遣い始めて1年近くになるのだが、だいぶLinux環境にも慣れてきたし、バージョンアップもされることだし、ここいらで製品版というもの を購入してSuSE Linux開発費にちょっとは貢献してやろうじゃないか、と思ったわけだ。なによりも製品サポートがついてくるのが心強い。

 というわけで、新バージョンはクリスマスイブに発売開始。家内にちょっと相談しなくてはいけないなぁ、2万円。

2004/12/20

ローストしないローストビーフ

 先日、とても分厚いステーキのお話をしました。今回はローストビーフです。
前回のうまいステーキから得た教訓というのは「やはり高くていいモノは旨い」。というわけで、近所のデパ地下の肉屋で、国産紅花牛肉を購入した。
「すいません、サーロインステーキ用の肉っちゅうのはカタマリで買えますか?」
店員のおばちゃんは、カタマリだなんて、いったいどうするつもり?と、ちょっと驚いた様子
「どれくらい欲しいんですか?」
「んー、1キロくらいかな?」
「ちょっとお待ちください」というと、奥の男性店員となにやら相談している。
「グラム1200円のはありませんが、880円のならありますよ」
「じゃぁ、それを1キロください。脂は削ってくださいね」
「かしこまりました、切るのに時間掛かりますから、5、6分お待ちください」というと、奥から男性店員が
「3分でやります!!」
「何にお使いになるんですか!?」
「ローストビーフにするんです」
「あぁ、なるほど」すべてを理解したようだった。
(秤は850グラムを指している)「こちらでよろしいでしょうか?」
「1キロって言ったじゃん、増やしてよ・・・ってわけにもいかないんでしょ?結構ですよ」
「すいません。増やせなくて(笑)」
 850グラムと言っても、断面がステーキサイズなので、厚さが約5センチ弱くらいで、「とっても分厚いステーキ」って感じだ。カタマリって感じではない。
  さて、ローストしないローストビーフの作り方だが、何年か前に、本かなにかで読んだのだが、牛肉のタンパク質ってのは、70度で変成するらしい。変成っ ちゅうのはつまり、卵の白身が常温では透明液体でも、熱を加えると白色個体に変わるというやつだ。つまり、タンパク質が変成さえしていれば、肉は「ナマ」 ではなくなるわけだ。というわけで、肉を70度に保って暖めれば、色はピンク色だけどもナマではない肉になるのだ。手順はこうだ。
 1:肉に塩を擦り込みマッサージして、約30分室温でほったらかす
 2;フライパンで肉の表面を強火で焼き、焼き色をつける。肉汁が出ないように注意
 3:荒熱を取ってから、ZIPロックに入れる
 4:袋にストローを差し込み空気を吸い出しながら、真空状態にしてきっちりフタをする
 5:でかい鍋にお湯(70度)を張り、肉を入れる。
 6:70度をキープしたまま約1時間温める。
 7:温度計で70度を確認しながら、温度が下がったら火をつけ、とにかく70度をキープする。
 8:確認のため、いったん断面チェックしてもよい。
 9:ZIPロックの中にたまった肉汁を手順2のフライパンにあける。
10:適当に白ワインを加える。胡椒、ハーブなんかを入れてそれらしい味に整える。
11:水溶き片栗粉でとろみをつけたらグレービーソースの出来上がり。
12:ホースラディッシュを添えていただきます。

70度に保つのが面倒くさそうですが、5分おきに温度を確認すれば大丈夫です。オーブンで霧吹きかけながら、グルグル肉を回しながら・・・、なんて難しすぎます。お湯にボチャンと入れて、温度だけ気にしていれば、出来上がるだなんて、なんてすてきな調理方法でしょう。

 今月に入って、ステーキだの、ローストビーフだのって、なんか肉ばっかりです。さすがの肉好きの僕でも、「肉はちょっと・・・」って気分になってしまいました。でも、目の前に出てきたら喜んで食べるけどね。

リーダーシップの危機

 犬ってのは、群れで行動するので、リーダーを中心に厳格な順位を決めているらしい。
我が家では、やはり家主の僕が1位だろう。Jacquesもきっとそう思っているに違いない。で、2位は家内、3位にJacques。これが順当なランキングだろう。
  しかし、最近、このランキングに破綻が生じ始めてきた。僕が夜勤のとき、家内は実家にJacquesを連れて帰っているのだが、そこには、僕のリーダーの 地位を脅かそうとする思わぬ伏兵が潜んでいたのだ。家内の父親である。「お父さんがリーダーの地位を狙っているにちがいない」家内が言うには、実家では、 父親がJacquesを従え、しかも、Jacquesもまんざらでもないような態度らしいのだ。
 こ、これはまずい。僕が今まで築き上げてきたリーダーの地位が脅かされそうだ。亀の甲より年の功。犬とはいえJacquesにも年輩者の風格が理解できるらしく、義父のほうがリーダーとして適任と判断したのだろうか。

いままでのランク
  1位 僕
  2位 家内
  3位 義父
  4位 義母
  5位 Jacques

現在のランク
  1位 義父
  2位 僕
  3位 Jacques
  4位 家内
  5位 義母

僕がリーダーとしての尊厳を守るためにも、ここはビシっとJacquesに「誰がおまえの生活を守っている」のか教え込まねばいけない。トレーニングと称した地獄の特訓メニューを組んでやろう。

 「独裁者の孤独」ってのをほんのり感じてしまった。

2004/12/16

世界征服計画 進捗状況報告

 Jacquesと僕は、世界征服を企んでいる。
と りあえず、9丁目は征服していると言っていいだろう。Jacquesと僕のなわばりだ。僕らはいつも海岸へいく。茅ヶ崎の海岸でTバー(正式名称はヘッド ランドというらしい)と呼ばれる場所で、いつも仲間たちと親睦を深める。Jacquesにとっては、仲間との語らいの場でもあり、フリスビー特訓の場でも ある。
 きっと、「Tバーにいつもいるジャックラッセルテリア」で「ああ、Jacquesね」というくらい名前と姿は知れ渡っているに違いない。 とりあえず、9丁目とTバーは我々の統治下に収まった。しかし、なかなかエリアを拡大するのは思いの外難しい。東海岸北3丁目あたりもある程度顔は利く が、まだまだ征服できていない。この調子だと、茅ヶ崎だけでも何年も掛かってしまいそうだ。
 よく、家内に「貴方はとても温厚で、よっぽどのことがないと怒ったことないし、どうして?」と聞かれるが、いつもこのように答えている。
 「世界征服という野望の前には、夕飯の準備が出来ていないぐらいの些末なことでは怒らないよ」
 それを受けて、家内はこう言う。「で、どうやって征服していくの?」
「悪 の組織」だとしたならば、世界同時多発テロでも起こして、各国首脳に声明文を出すとかやるんだろうか、と考えるが、僕はそんな度胸もなければ、悪でもな い。「世界的な有名人になってメッセージを発信する」という手段も考えたが、ジョンレノンですら、成し得なかったことを僕ができるわけもない。さて、どう したものだろう。

 というわけで、今日も元気にJacquesと散歩に出かけ、あらゆる電柱にマーキングをして制服エリアの拡大に勤しんでいる。

2004/12/10

達成し得なかった幼き頃の欲望

 当人も忘れかけていた幼少の頃のちっぽけな欲望が、再び奮い起こされた。
「SpaceWarpが復刻」という記事をネットで思わず踏んでしまった。さて、このSpaceWarpと いうシロモノ、要するにパチンコ玉を使ったジェットコースター作成キットだ。小学生くらいのとき、たまに行くデパートのおもちゃ売場に燦然と輝いてディス プレーされていた。下に落ちてきたパチンコ玉は、ベルトコンベアに乗ってまた上へ。延々と繰り返されるジェットコースターをずぅっと見ていた。当時、小学 生だった僕には、「こんなん作れるんだろうか?」という敷居と金額の高さで、結局購入には至らず、現在に至る。
 我が家は決して裕福ではなかっ た。欲しいモノが簡単に手に入るわけでもなく、「クラスの○○君も持ってるから買ってぇ」などというと最悪で「ウチはウチ!ヨソはヨソ!!」と怒鳴られる のが関の山だった。まぁ、それくらいで引き下がってしまったくらいの物欲だったのだと、今では思える。それでも、持っていたら何か変わっていたかも、と思 えるおもちゃが、「電子ブロック」と「SpaceWarp」だ。
 「ギミック」という言葉には、とてつもない吸引力があって、「これとこれをこう やって組み合わせると、こういうモノが出来上がります」というフレーズに、簡単に心を奪われてしまう。パソコンのゲームで「 The Incredible Machine」というのがあって、端的に言えば「風が吹けば桶屋が儲かる」的なゲームだ。なんとか実生活に取り入れることが出来ないか、たとえば、2階 床に穴を開けて滑り降り棒を取り付けるとか、天井にレールを這わせて、ベッドルームまで朝食を届ける計画だとか、家内に相談したら卒倒しそうな野望をいつ も考えている。
 そういう野望を、家内が納得するカタチでちっぽけに再現するために、SpaceWarpの復刻というのは衝撃的だった。値段も5000円。早速予約してしまった。商品到着は来年2月、待ち遠しいなぁ。

 それまでは、こんなゲームでもやって遊んでましょう。

2004/12/09

Twingo ドック入り

 ブレーキ鳴りがひどくなり、パッドを交換してもらおうと、車屋に愛車を持っていった。
ついでにいろいろオイル類を交換してもらった。エンジンオイル、ミッションオイル、ブレーキオイル、前後のワイパーブレードにブレーキパッド。まぁ、消耗品を交換といったところか。これで少しはTwingoの寿命も延びたことだろう。
  ロータスエリーゼの購入を本気で考えていたのだが、家内がどうしてもあのいかつい表情が好きになれないというので、もうしばらく、Twingoに付き合っ てやることにした。ロータス屋に見積もりを依頼しにまで行ったのに(なんとその日が1.9%ローンキャンペーンの最終日だった。あやうくハンコ押すところ だった)、やはり家内の賛同が得られなかった。というわけで、エリーゼフェイズ3が出るまでTwingoに乗って待つことにした。
 今回のドック 入りは、1日で終了するという。朝9時半ごろに車屋に持っていき、午後5時くらいにできあがるらしい。うちの近くではルノー藤沢があるのだが、そのお隣に 日産プリンスがあり、そこで修理・メンテをやってくれる。さすがルノーからきたゴーン。なんとなく、全国の日産でルノーを直してくれそうな錯覚すら覚えて しまう。ルノー乗ってりゃどこで故障してもおっけーそうだ。
 家内はJacquesと引地川沿いをお散歩するのに丁度良い機会だというので、朝一緒に車屋へ向かった。ちょいとまて、車ができあがるのは夕方5時だぞ。あと7時間どうするつもりだ!?
 こうして「地獄の7時間散歩」が始まったわけだ。まずは遅い朝ご飯を辻堂FILLモールで食べる。1時間くらい日向ぼっこしながらぼけーっとコーヒーをすする。残り6時間。
 FILL モールから引地川を上流へ歩く。川沿いが遊歩道になっていて所々にお休み処と遊具なんかがある。Jacquesと遊具で遊びながら、だらだら歩く。国道一 号と交差するあたりで折り返し。ひたすら歩く。途中に空き地発見。Jacquesをフリスビーして遊ぶ。ベンチは破壊されていたので、我々は休めず。残り 5時間。
 時々川を眺めながら、ひたすら歩く。意外と川の水がきれいで川底がよく見える。鯉が3匹泳いでいるのが見えた。白鷺が川面を飛んでいる。噴水のある親水公園に到着。残り5時間半。
  噴水の縁に腰掛け、Jacquesをフリーで遊ばせる。Jacquesは川岸近くに迫ってきていた真鴨に攻撃を仕掛け、追いかけるが、敵は空が飛べるため 難なく逃げおおせる。Jacquesの初狩り失敗。加えて胴体半分まで水浸し。噴水脇で寝ころびながら本を読んでいたご主人様に身体をなすり付ける悪態を 見せる。残り3時間。
 親水公園から鵠沼のいつものコーヒー屋まで歩く。Jacquesを店先に縛り付け、お味見のコーヒーを飲む。こういう長時 間散歩の時は、犬連れで行動できるお店が少なくて困る。結局、犬連れだと、オープンカフェかコンビニでおむすび買って公園で食べるかくらいしかない。 まぁ、充分だけども。結局、遅い昼飯は、コンビニでおむすびを購入。残り2時間半。
 車屋へ向かうべく再度川を上流方面へ。途中のベンチでおむす びを食べる。スポーツ公園でJacquesとフリスビーと思ったが、でっかく「犬放し飼い禁止」の表示。敢えなく断念。家内が言うには少年どもがサッカー をしている様をJacquesはうらやましそうに見ていたらしい。残り1時間半。
 車屋の手前に、植物公園がある。「犬の迷惑な散歩禁止」の看板 が。しかし、犬連れが至るところにいる。なるほど「迷惑な散歩」じゃなきゃいいわけだ。しかし、迷惑な散歩ってどんなだ?ノーリードでもジェントルだった ら迷惑散歩ではないわけだな。この辺は各飼い主の良識に任されているわけだ。ものすごく良識に訴えかけてくる看板ではある。芝生公園でちょっと遊んで、あ たりは真っ暗に。残り30分。
 車屋到着。僕らが到着する前にすでに作業終了していたらしい。僕らも7時間散歩終了で、燃え尽きたらしい。帰りの車の中で、僕らは「いやぁ、やっと座り心地のいい椅子に座れたねぇ」。

 「ジャックラッセルは疲れ知らずな犬です」←これは嘘の情報です。それを証拠にうちのJacquesは泥のように寝ています。

2004/12/07

父親の古希のお祝いに・・・

 70歳を古希という。まぁ、人生の節目だ。息子として何か祝ってやらねばいけない。
「お父ちゃん、何か食べたいものあるかい?」
「肉がいいなぁ」
70 歳らしからぬ返事だ。そしてステーキを食べに行くことになった。というか、半分は僕にも楽しみなので、僕が満足出来るような店を選んだ。主賓をさておき、 祝う側が満足できないような接待は相手に失礼だろう。というわけで、両国のステーキ屋「くに」というお店に行って来た。
 この「くに」というお店。まずステーキ4人前を注文すると、奥からワゴンに生肉を乗せてやってくる。その生肉をお客さんの目の前で好きな分量だけ切ってくれるのだ。お肉の質も確認できるし、好きなだけぶ厚く注文もできる。あぁ、なんてすばらしいシステムだろう。
  うちのおかぁちゃんはフィレステーキを「3cm!」と指示していた。うちのおとうちゃんはサーロインステーキを3.5センチくらい頼んでいた。とても70 歳の食欲とは思えない。僕らも追随して同じ量を注文した。「まぁ、もし多くて残ったら、Jacquesに持って帰ろう」とまで思ったが、無用の心配だっ た。
 ここのステーキは、いわゆるステーキソースというのを一切使わず、塩としょうゆとわさびが付いてきた。「当店特製ダレ」っちゅうのを使用していない分、肉の味のみで勝負しているようでこだわりを感じさせてくれるお店だった。
  さて、問題の味のほうだが、「肉を食わすお店」だけあって、味は最高だ。バターを切るよりも軽くナイフが通っていく。ちゅるるんと口の中でほぐれて食道へ 一直線。肉汁と香りを口の中に残して、消えてしまう。気づいたら4人とも、完食。人生の中でいろんな牛肉を食べてきたが、これを牛肉というのならば、今ま で食べていた牛肉はいったいなんて名前の哺乳類かと思うほど、旨い肉だった。70歳の二人はペロリと平らげ、「これくらい厚い肉じゃないと食った気がし ねぇなぁ」などと言っていた。自分の親ながら、その食欲にちょっと呆れてしまった。
 僕には4人の親がいる。今回で2人分は接待終了したので、あと残り2人だ。ということは、あと2回はうまいもんを食うチャンスがある。親父曰く「確か、72ってのもなんかの節目があるらしいぞ」

 べつにいいけどさ、それ言い出すと、100歳まで毎年やるハメになるぞ

2004/12/01

System of ..ecology.. power generation


 Jacquesのシッポは根元が茶色くなっていて、先っぽは白い。まるでチクワだ。
おやつを前にしたときや、僕が帰宅したときなんかは、そのチクワを小刻みにプルプル振るわせている。きっとうれしいのだろう。
  それにしても、感情を表す道具が、シッポというのも、犬っぽくてなんとなく安直で笑える。この安直な感情表現道具を利用して、なんとかJacquesも人 間様の役に立つことでもできないだろうかと、いろいろ考えてみた。だって、1センチくらいの歯のカスにしかならないようなちっぽけなジャーキーを見ただけ で、そりゃもうちぎれんばかりにシッポを振るのだ。こんな安直な動力源を無駄にするのはもったいない。
 そこで、犬を100頭くらい並列させて、 目の前に肉をぶら下げる。シッポを並列につなぎ、横に振動する動力にする。この横振動の動力にギヤを噛ませて、回転運動に変換する。これでモーターを回す のだ。ジャーキーを目の前にぶら下げて、数秒経ったら引っ込める。動力が弱くなったら、次は、骨をぶら下げる。時々、飼い主の写真を見せたり・・・。これ の繰り返しで、おそらく莫大な電力を得ることができるだろう。
 CO2削減のために犬を使うとは言っても、100匹の犬が運動することで排出され る二酸化炭素は、同じ電力を出した場合の火力発電所とどっちが多いだろう、とか、シッポを使うよりもベルトコンベアの上を走らせた方が効果的か、とか、動 物愛護団体からのクレーム処理の労力だとか考えると、やはり、Jacquesのシッポ発電は現実的ではないのは明らかなのだ。なぁんてことを、 Jacquesのプルプル振れるシッポを見ながら考えたりするのだが・・・。

 何か効果的なシッポ利用法はないものだろうか、と僕はいつもシッポを見るたび思っている。