2007/01/21

電子工作を終えて

今回、電子工作でニキシー管時計を作ってみて思ったこと

なぜ時限爆弾の解体シーンで、「赤を切れ!!」とかやるんだろうか?

 今回の電子工作で、ケーブルが別売りだったため、赤と白のケーブルを用意したのだが、例えば、「GNDと12Vの色分け」「カソード、アノードの色分け」でわかり易いかなと思って2色にしたのだが、後から考えると、別に色分けしなくても、一本一本然るべきところに接続すれば問題ないし、一度に処理するにしても、ケーブルにタグを付けておけばいいので、別段2色用意する必要がなかったかなぁ、って思ってたわけです。
 さて、映画のシーンなんかで時限爆弾を解除するシーンをよく見掛けますが、色とりどりのケーブルが綺麗に並んでいて、そりゃもう美しく出来てるわけですよ。「ボマー」っちゅうタイプの人間は、そういう美学を持っているっていう脚色なのでしょう(生憎、僕の作った基板の裏側は美学とは反対の方向に向かっているので、お見せできません)。わざわざ「青色はダミーの線だから、黄色から先に切って・・・」とかって爆発物処理班のエキスパート達は額に汗しながら慎重に黄色のケーブルを切っていくわけです。最終的に、「赤か青か!」ってところで、主人公が「赤を切れ!!」って爆発7秒前に叫んで、赤を切って時限装置止まる(カウンターが3ケタで「007」で止まったりするんだよね。「今朝の新聞の占いでラッキーカラーが赤だったんだ」ってなオチまでつけやがるんだ、この手のヒーローは)。
 っていうか、全部白いケーブルで作って、作る時はケーブルにタグ付けて結線すればいいのに。爆発物処理班のエキスパート達はお手上げだよね。だって、爆弾開いたら、10本の線のどれもが白いんだよ。そりゃもう、パカって開けたら、笑うしかないよね。「とりあえず、全部切っとくか?」とかってやるんだろうか?

 というわけで、なんか、ショートムービーが作れそうな感じだ。
ーーー爆発物処理班エキスパートのジョン・スミス。彼が処理した時限爆弾は300個にも及ぶ。彼に解除できない時限装置はない。今日も小学校に時限爆弾を仕掛けたというイカれた野郎から声明文が届き、ジョンは早速現場に向かった。
ジョン「ほほぉ、これは3年前の銀行爆破事件と似たタイプだな」
ジョンは液体窒素で爆弾を冷やしながらそう呟いて、爆弾を開いた。すると・・・。
 何やら時限装置に10本のケーブルが接続されている。時計が点滅している。
「なんてこった・・・」
時限装置を見たジョンは、そう呟いた。
時限装置に延びるケーブルは10本全てが白。さらに爆発までを示す時計は、バイナリークロックだった。残り時間は「5分」と表示されているが、ジョンにはそれが残り5分を示しているとは知る由もなかった。
ーーーさようなら、ジョン。

なんてのは、どうだろう?っていうか、時限爆弾にわざわざ時計表示の機構を備え付けるというのもどうかと思う。
んー、僕が時限爆弾を作ったら、ケーブルは全部白。時計表示なし。っていうハードコアなやつにするはずだ。さらに、爆弾をパカって簡単に開けられないように接着剤で固着しておくとか、ネジ山をナメっておくとか、フタのところに結線を張りめぐらしておいて切り目入れられたら起爆するとか、Wiiリモコン入れておいて傾けたら起爆するとか、液体窒素で冷やしたら結線が寸断して起爆するとか・・・。なんか、イヤがらせっぽいことはこの上なく思い付くんだが、どうだろう?

2007/01/19

ニキシー管時計作成日記 完結

 まずは、各基板を繋げるわけだが、ニキシー管基板と時計基板を繋げるのが面倒臭かった。基板の構造上の問題なのだろうか、番号がシーケンシャルに並んでいない。だから、ケーブルがあちこちクロスしていて、必要最小限の長さで繋げるつもりだったが、無駄に長くなってしまった。コンパクトな箱に詰め込むはずだったが、一番の邪魔者はケーブルだった。
 さて、ここまでくると、ほぼ完成である。っていうか、完成である。通電テスターくらい用意しておくべきであったが、まぁ、基板をみたところ、ハンダがブリッジしてるようなところもなさそうだし、浮いてるようなところもなさそうだし、教科書どおりに作ってはいるので、まぁ、大丈夫だろう。っていうか、通電テスターをどうこうするゆとりなぞないのだが
 基板を固定してからだと、修理するのもなにかと面倒なので、とりあえず、箱に納める前に点灯式を執り行った。

どう?ちゃんと点灯してますよ。時刻合わせスイッチもちゃんと機能しております。
ここで確認事項。
 ・6桁すべて点灯しているか? (おっけーおっけー!)
 ・各桁は0ー9まで表示されるか?
ん?今さら気づいたが、よくよく考えたら、6桁目(一番左端)って、0、1、2しか表示しねーじゃん。一番がんばってるのは1桁目じゃん。もし1桁目の8の表示がおかしいってなったら、6桁目の管と交換すりゃいいんだな?ってことも考えたうえでニキシー管をマウントするべきだった!だったらハンダ付けしないでソケット作ってモジュール化しときゃよかった。まぁ、壊れたときは、そんときってことで、どうにかしよう。




 さて、箱に組み込んでディスプレーケースに入れてみたところです。ちゃんと時計もあわせました(っていうか、朝の4時かよ)。とりあえず、天板は乗せてるだけです。なんか、電源基板のあたりからミュイーンって音がするんだよね、密閉するのが恐くて・・・。電源ユニットの取扱説明書には、そんな音がしても正常ですって書いてあるけど、なんか恐いんだよね。しかも真空管だし、いきなりパァーーーーン!って弾けたりしないだろうか、ヒヤヒヤもんです。







 これがニキシー管の表示部分の拡大。これくらいしかいい写真がとれなかった。「4」に比べて「2」や「0」が奥に表示されてるようにみえますよね?ニキシー管ってのは、この管の中に、0から9まで光る数字の板が並んでいるんだけども、素人考えでは、奥から0、1、2・・・って並べていきゃいいと思うんだけど、なぜか、一番手前が「6」で、一番奥が「0」なんだよね。ロシア製だからなのか?だから、秒数のところの管を見てると、数字が奥にいったり手前にきたり、LEDと違って奥行き感のある表示なんだよね。




 真っ暗な中ではこんな感じに光っております。ディマーコントロールが、時計ユニットのところにあったから、光センサ使って部屋の明るさに応じてディマーさせるってのも多分できるんだと思う。当初ベッドルームに置くつもりだったけども、意外と明るいんだよね。枕元にこれ置いといたら、本が読めるんじゃないかってくらいだ。
 
 
 
さて、というわけで、今年のお年玉を使っての楽しい電子工作は終了しました。事故も怪我も失敗もなく終了し重畳でございます。これにて「NTCKPP」完遂ということで計画終了でございます。おっと、最後の「自慢する」ってのは、これからだな。大いに自慢するとしよう。

NTCKPP  
1.計画をたてる。 (Done)
2.完成形を想像する。(Done)
3.採寸する。 (Done)
4.筐体のデザインを決める。(Done)
5.筐体のCADデータを作成する。(Done)
6.ハンダ付けの練習をする。(Done)
7.電源ユニットを作る。 (Done)
8.時計ユニットを作る。 (Done)
9.ニキシー管をマウントする。 (Done)
9a.箱を作る。(Done)
10.つなげる。(Done)
11.点灯式(Done)
12.時間を調整する。(Done)
13.自慢する。(Yes!! That's All Finished!! さて、どうやって見せびらかそうか)




希望小売価格、¥20000也 誰かほしい人いる??

2007/01/15

ニキシー管時計作成日記 その5

有形のものから有形をつくり出すのは、それほど難しいことではありません。例えば、基板とコンデンサ類が既にあって、それをくっつけるってのは、それほど難しくはないのです。しかし、形のないところから形を作るってのは、難しいねぇ。というわけで、これが図面。ふつーの箱型にして天板部分にニキシー管の穴を空けるっていう簡単な箱にしました。
 さて、次の問題は、「素材」「加工」です。我が家にあったプラ板は、以前シリコン型取りした時の流し型に使った奴なので0.5ミリという薄い素材です。これで箱を作るのは難しいので、素材を購入することにしました。さて、東急ハンズにはいろんな素材が転がっています。木、ステンレス、アクリル板・・・。なによりも穴開け加工しなくてはいけません。ステンレスってのは加工は難しいし、金属なマテリアルってのも、イメージとは違ってきます。木は加工しやすいけれど、そんなぬくもり豊かな素材ってのは性に合いません。加工しやすいってなると、やはり樹脂素材です。中でも、発泡塩ビはある程度やわらかさを持ち合わせているので、加工しやすそうです。というわけで、発泡塩ビの3ミリ厚に決定。
 次なる問題は、穴開けをどうするか。ニキシー管の直径が約2センチ。我が家のドリルビットは直径5ミリまでしかありません。なぜか、リーマーはあるので、5ミリで穴開けた後、リーマーでぐりぐり穴を広げて20ミリまで空けるのもいいのですが、綺麗に仕上げることができるか不安ですし、なんか途方もない作業になりそうで、20ミリのドリルビットを購入しました。有り合わせの物で工面して作業できないこともないのですが、やはりちゃんとした工具を使って作業すると時間も見ためもよくなるものです。

で、箱が組みあがりました。組み立ては瞬間接着剤。いやぁ、ホント楽ちんです。写真手前の面に穴を開けて、ここに時刻合わせのスイッチを取り付けます。ガラクタ箱の中にトグルスイッチが転がっていたので、これをつかいます。ACアダプタソケットは、100円ショップで購入したディスプレーケースの台座に取り付けます。この台座に基板を固定して、箱はかぶせるだけにする予定です。メンテナンスしやすいでしょ?

NTCKPP  
1.計画をたてる。 (Done)
2.完成形を想像する。(Done)
3.採寸する。 (Done)
4.筐体のデザインを決める。(Done)
5.筐体のCADデータを作成する。(Done)
6.ハンダ付けの練習をする。(Done)
7.電源ユニットを作る。 (Done)
8.時計ユニットを作る。 (Done)
9.ニキシー管をマウントする。 (Done)
9a.箱を作る。(Done)
10.つなげる。
11.点灯式
12.時間を調整する。
13.自慢する。

2007/01/13

ニキシー管時計作成日記 その4



この写真が、ニキシー管をマウントするための基板です。
この丸いところに13個の穴が空いてるのがわかるでしょうか?ここにニキシー管の線を通してハンダ付けするわけですよ。

手順としては、こうです。「ニキシー管の足の全てをこのちっちゃな穴に通して、裏からハンダでくっつける。全部で6回同じことを繰り返せば、完成する」

ね?簡単そうでしょ?


 さて、これが2本差し込み終わったところ。
これはね、やったことのある人とない人で人生の経験値が変ってくるものだね。
ピンセットで一本一本穴に差し込んで行くわけですよ、まずは。するとね、この足がね、そこそこ弾力のある足なわけですよ。だから、4本入れ終わったところで、向こう側の1本がピコンって出てっちゃうんですよ。それを追いかけたりしながらやってると、また全部外れちゃったりするんですよ。
左手の親指と人差し指でニキシー管を押さえておいて、薬指と小指でマウントボードを持って、右手でピンセットを持って足を穴に入れるんですよ。
ちょっとでも左手がぷるぷるぷるってなったら、元気のいいニキシー君の足は穴から飛び出しちゃうんですよ。
そりゃもう、だーーーー!!って壁に向かってぶん投げたくなっちゃいますよ。なんか、岩を山頂まで運んではふもとまで落とされるシーシュポスの気持ちがとてもよくわかる。
 でもシーシュポスと僕が違うところは、これは6本しかないということである。
なんとか5本はめこみ、タバコを更かしながら、電子工作の奥の深さを思い知らされた。
「プラスとマイナスだけじゃねぇ・・・」


 世の中、なんか難しいなぁ、ちょっと大変だなぁ、と思うようなことって結構あると思うが、そういうものには、大抵「コツ」ってものがあるのだと思う。
 だって、この作業、1本差し込み終わったあと思ったのが、

「うぁ、これ多分一生おわんねーかもしれねー」

でもね、3本目が終わったときなんか、「ははん?こんな感じでやりゃいいのねん」ってな感じで、「残り3本楽勝!」ってちょっと思ってしまったわけなのですよ。要はいかに「コツ」をつかむかってことなのである。

コツを掴んでいたとしても、ニキシー君の足は逃げつづけるのです。穴を拒んで。
穴に全て入れ終わるまで、結局1時間半かかってしまいました。orz

 これが裏から見たところ。これをハンダ付けしていくわけですよ。

はて?どうやってハンダ付けしよう?裏返せないじゃないか!?

こうやって斜めってるところでハンダは付けられるものなのか? 
いやいや、そうだとしても、僕はそんな技術は持ち合わせていない。なんとか裏返してハンダできる環境を構築せねば。
あたりを見渡したら、あるある。ディスプレーしたときにホコリがかぶらないようにディスプレーケースを100円ショップで購入していたのです。こいつを裏返して・・・。


ね?こうやってハンダ付け環境が整いました。

なんつーの?分かってる人は言うんですよ。ああやりゃいい、こうやりゃいいって。でもね、なんかいちいち狼狽えてしまうんだよね。ホントにこれでいいんか?ってね。
そういう時はこう思うようにしてるんです。
「まぁ、知ってようが知らなかろうが、終着点に到達したらいいのだ」







ほら、着実に終着点に向かっているでしょ?
これで、全てのユニットができあがりました。
これを繋げて、箱に入れて、点灯式を執り行えば、計画完遂です。
あ、そうそう、計画でひとつ抜けていたのが、箱を作る作業を忘れておりました。
フリーマーケットとかで39800円くらいの金額を付けてもいいくらいのみてくれにしなくてはいけないので、やはり箱には気をつけなきゃいけないね。

さてさて、なんとか6本付け終わったのだが、もう、外では雀が鳴いているよ。

NTCKPP  
1.計画をたてる。 (Done)
2.完成形を想像する。(←常に妄想中)
3.採寸する。 (Done)
4.筐体のデザインを決める。(プラ板があるからこれを使おう!)
5.筐体のCADデータを作成する。(Done)
6.ハンダ付けの練習をする。(Done)
7.電源ユニットを作る。 (Done)
8.時計ユニットを作る。 (Done)
9.ニキシー管をマウントする。 (←燃えつきたよ。だけどDone)
9a.箱を作る。(←この手間、重要)
10.つなげる。
11.点灯式
12.時間を調整する。
13.自慢する。

2007/01/12

ニキシー管時計作成日記 その3


もう慣れたもんである。

どこに何を差すのかは、一発でわかるようになった。これもWikipediaのおかげである。
というよりも、このクロックユニットは、構成部品数の少なさもさることながら、同じパーツを複数個取り付ける工程が多く、迷わずに作ることが出来た。今まで懸案事項であった抵抗値についても、抵抗が2種類しかないため、迷う余地すらなかった。

さてさて、波に乗ってきた私は、本日の計画であるクロックユニット作成を簡単に終わらせたため、次のステップへと進むこととした。

NTCKPP  
1.計画をたてる。 (Done)
2.完成形を想像する。(←常に妄想中)
3.採寸する。 (Done)
4.筐体のデザインを決める。(プラ板があるからこれを使おう!)
5.筐体のCADデータを作成する。(Done)
6.ハンダ付けの練習をする。(Done)
7.電源ユニットを作る。 (Done)
8.時計ユニットを作る。 (←あっけなくDone)
9.ニキシー管をマウントする。 (←つづいてここ!)
10.つなげる。
11.点灯式
12.時間を調整する。
13.自慢する。

2007/01/09

ニキシー管時計作成日記 その2


 さて、家内のおやつ箱のクッキー缶のフタを使い、存分にハンダ練習をして、なんとかハンダ付けにも慣れたので、早速電源ユニットを作成した。ところどころおだんごになってしまったが、まぁまぁの出来だとは思う。んー、自画自賛。

というわけで、1時間かけ、やっとの思いで電源ユニットが完成した。ここに至るまで紆余曲折があったわけですよ。

たとえば・・・。

紆余その1:どの抵抗がどこにハマるんだ!?
紆余その2:コンデンサの向きは足短いのがマイナスだっけ!?
紆余その3:やべ!ハンダあて過ぎて、なんか部品が熱くなってるぞ!
紆余その4:ダイオードの極性ってどっちがどうよ!?
紆余その5:パーツに書かれてる数字がちっこくて読めねぇよ!

その都度Wikipediaで調べるわけだが、いわゆる作業スペースというものがないため(自分の部屋とか机ってのがないので)、お茶の間の食卓の上でハンダ付けをしている。壁にぶちあたった時に、パソコン部屋に行きWikipediaを繙くわけだ。何度お茶の間とパソコンの間を行き来したことだろう。

ああ、こういう時に、Zaurusを使えばいいのかぁ。

さてさて、とりあえず、ハンダ付け衝動に負けてしまい、計画のプロセスをスキップして電源を作ってしまったが、まぁまぁ、順調に滑り出しているといえるだろう。
次回、乞う御期待!

NTCKPP  
1.計画をたてる。 (Done)
2.完成形を想像する。(←常に妄想中)
3.採寸する。 (Done)
4.筐体のデザインを決める。(マテリアルをどうしよう?)
5.筐体のCADデータを作成する。(現物合わせでいいか!?)
6.ハンダ付けの練習をする。(Done)
7.電源ユニットを作る。 (Done)
8.時計ユニットを作る。 (←次回、ここ)
9.ニキシー管をマウントする。
10.つなげる。
11.点灯式
12.時間を調整する。
13.自慢する。

2007/01/08

ニキシー管時計作成日記 その1


 さて、届いたわけだが。

 思いのほかニキシー管は小さい。構成パーツも少ない。っていうか、コンデンサやら抵抗やらがバラバラに入っている。これをハンダ付けしなくてはいけない。本当の作成キットだ。
自作パソコン的に、なんかパーツをはまるべきところにはめていく程度のものを想像していたが、とにかく、くっつけなきゃいけないものは、ハンダでくっつけなきゃいけないようだ。んー、腕が鳴る前に途方に暮れてみる。
 
 梱包内容を説明すると、タバコの横にある電球みたいなのがニキシー管。こいつを光らせるための電源ユニットがその右隣。その下にあるのが、時計として光らせるための時計基板。タバコの下にあるのが、ニキシー管をマウントする基板。それとアダプター。

 さて、なんか、足りないぞ。時計基板と電源を繋げるケーブルがない。それから箱がない。設計図もない。あるのは部品の説明を書いた紙が3枚。箱がないのは、購入するときに理解していたのでいいとして、繋げるものがないのは驚いた。ケーブルは別途購入してください、って書いてある。とりあえず以前バラしたパソコンのパーツからいろいろ再利用してみよう。

 では、ぱきぱきハンダ付けしていってもなんとかなるだろうことは大体わかるが、こういうものは予備知識と計画が重要だ。最終的にどういうフォルムの時計とするのかを想定した上で、ケーブルのとり回しも含め作成していかねば、あとから泣きを見るのはゴメンだ。
 
 ニキシーチューブクロックキットプロダクトプロジェクト
(略してNTCKPP)
1.計画をたてる。
2.完成形を想像する。(←今、ここ)
3.採寸する。
4.筐体のデザインを決める。
5.筐体のCADデータを作成する。
6.ハンダ付けの練習をする。
7.電源ユニットを作る。
8.時計ユニットを作る。
9.ニキシー管をマウントする。
10.つなげる。
11.点灯式
12.時間を調整する。
13.自慢する。

 と、まぁざっくりこんな感じで進めるわけだが、その前に重大かつ巨大な壁にぶちあたる。基板に300Ωの抵抗をここにつけなさい、と書いているのだが、パーツの中に抵抗がいろいろ入っており、「どれが300Ω?」っていうか、どれも同じじゃん?
 早速お勉強です。こういうとき助かるのは、Wikipediaです。抵抗で調べると、いろいろ教えてくれます。「橙・橙・茶・金」の帯になってるやつが300Ωです。そういや中学んとき習った記憶がある。たぶん、電子工作を生活の一部としているような人は、きっとぱっと見ただけで抵抗値がわかるに違いない。「すいへーりーべー」みたいな感じで色がどう並んでるかで抵抗値がわかるパスフレーズを知っているに違いない。
 ひとしきりパーツの情報を調べあげ、どこに何が、どの向き(これ重要)でハメていくのかよぉくわかった。ついでに、ニキシー管っちゅうのは200V近い高電圧を使うらしいので、感電して死んでしまうかもしれないらしい。あぁ、なんて恐ろしいんだ。電子工作って。

 ひとしきり電子工作入門を見ていると、だんだん疼いてくる。とにかく、何かをハンダ付けしたくてたまらない衝動に駆られてしまう。こういう時に限って、ハンダが必要なものなんか見当たらない。まぁ、日常生活においてハンダを必要とすることなんてないだろう。

 逸る気持ちを抑えて、取り合えず、今晩は基板のサイズを測って、寝ることにしよう。

2007/01/07

お年玉で・・・


ニキシー管というのを知っているだろうか?

なんか、真空管みたいなやつで、数字が光るやつだ。僕が物心ついたころには、既にLEDにその地位を奪われ、そういや、なんか、そんなの、みたこと、あったかなぁ?ふるーい映画でみたかなぁ?ってくらい覚えていない。実際、レジスターやら、ピンボールゲーム機のスコアだとか、自動販売機などの数字表示なんかに使われていたらしい。
 で、なんで今さら、なのかというと、ちょっと前にデスクトップ環境をいじくった時に、素敵なスキンの時計を発見した。それが、ニキシー管を模したスキンのデスクトップ時計だった。これはかっこいいので、是非お部屋にひとつ欲しいぞ、と、ニキシーでググって見ても、ニキシー時計というものは販売していない。というか、ニキシー管自体現在生産されていない。しかし!需要があるということは、供給がもちろん存在するわけで、「ニキシー時計製作キット」というのを発見した。ニキシー管は、ロシア製のデッドストックを販売している。1本1000円也、6ケタ表示なので6000円也。これが高いのか安いのかよくわからない。同じサイズの電球と比べると遥かに高いのはわかるが、時計の表示部分のみに6000円はかなり高価だろう。
 金額もさることながら、懸案事項は「製作キット」というところにある。僕の電子工作の知識なんてのは、「プラスとマイナスをつなぐと光る」程度のものであり、一応ハンダゴテなどの工具は所持しているが、ジャックに引きちぎられたアイロンのコードをつなぐくらいにしか使っていない。中学校の時にインターホンのキットを作成したことがあったが、アッセンブリーパーツを基板に張り付けるだけだったので、経験値にはならないだろう。

 さて、こんな僕でもできるのだろうか?

2007/01/06

あけましておめでとうございます


今年もよろしくお願いします。

さて、今年の年賀状は、これ。
今年は子供が産まれたので、モチーフが限定されている分、デザインについてそれほど悩まなくて済みました。酉年を凌駕できるかどうか、というのが最大の関門であったわけですが、あまり気にせず作成できました。

親戚一同への挨拶も含め、「家族が増えました!」ってな内容にしなくてはいけないのだが、娘の顔をでーーんと載っけるのは、ヒネリがないし、デザイン的に工夫してなそうなのでダメだ。そして、会議が始まった。

「どうやって亥と関連づけるかだね」
「亥に拘る必要はないだろう。むしろどうやって娘をアピールするかだろう」
「赤ちゃんといえばなんだろう?」
「おむつ、ハイハイ、おしゃぶり、だっこ、高い高ーい」
「ブタ鼻っぽいデザインのおしゃぶりを咥えているってのはどう?亥年だし」
「魅力ゼロだね、娘の」
「撮影場所をどこにするかを、まず考えよう」
「家の中は無理だろう。ものすごい散らかり様だよ」
「じゃぁ、海か公園だね」
「公園でジャックの背中にくくりつけて走らせるってのは?」
「幼児虐待でつかまるよ」
「じゃぁ、高い高ーいってやってるんだけど、高度10メートルくらいの高さなの、どう?」
「なんか、落ちるってイメージでよくない」
「違うよぅ、飛んでるんだよ、昇り龍のようじゃないか」

ってな感じで、こんなのになりました。
この後に及んで、というか、ぱっと見わかるはずなのに、

「もちろん合成だよね?」
「誰が撮影したの?」
「幼児虐待で訴えられるかもしれんぞ?」

と、聞かれるので、

「いやぁ、一発撮りだったから大変だったよ、20回くらい取ったかな」
「かみさんが何度かキャッチに失敗してさぁ・・・」
「そのへん歩いてる人にシャッターを頼んでさぁ・・・」

と、適当に答えるようにしておく。

もちろん、合成なのだが、一人一人を撮影してハメて作成した。冬場の日光は釣瓶落としのように暮れるのが早い。最初と最後に撮影した部分でライティングがズレてしまうのだ。加えて、背景を海にしたのがいけない。撮影総時間1時間程度なのに、満ち引きがある。これからは、もう少し早い時間から撮影開始しなくてはいけないなぁ。