2005/05/25

Anything can happen

最近、ある画家のホームページを見ていたら、絵の名前に「resonance」というのを発見した。
僕はその単語を見て、まず思ったことは、「共鳴ねぇ、動詞にしたらresonateかぁ」
で、resonateという単語で連想したのが、カナダ出身のバンドRushの「Chain Lightning」 という曲の歌詞。

「Respond, vibrate, feed back, resonate」

日本語に訳すと、こんな感じだろう。「応答、振動、反響、共振」 この曲の主題は、感動や感情が伝わっていくってなことを謳っている。
で、なんでこの曲が浮かんできたかというと...
当 時、僕は受験生で、英語の勉強で、ちょうど、接頭語、接尾語あたりをやっていた。単語の学習をする上では、まったく学習していない単語に出くわした時に、 かなり役に立つ情報だった。ちょうどそんなタイミングに、この曲に出会った。アルバムを聞いている時ってのは、案外暇なもので、曲を聞きながら、ライナー ノーツやら、解説やら歌詞なんかを眺めていた。そこで、出くわしたのが、このセンテンスだ。
「re-だから、再とか反とか、そんなんだろう。- sonateの「ate」ってのは、動詞形ってまではわかるが、sonってなんだろう?」ってな感じで意味を推測し、結局、わからず仕舞い。愛用のコンサ イスの力を借りて、「反響、共鳴」って意味を知ることになった。「なるほど、sonってのは、sonicのことか!再度音を出させる、で反響か!」という ことをよく覚えている。
そして、ぼくは、はっとする。「このバンドの楽曲は、歌詞がすごい」 いわゆる、好きだの惚れただの恋愛事情を説くような 野暮な詩は一切出てこない。何か哲学すら感じさせるような歌詞なのだ。「こういうことに直面したら、人間はどういう行動をとるべきなのか」を説いている。
別の楽曲では、このような歌詞がある。

From the point of entry
Until the candle is burned
The point of departure is not to return
Anything can happen...

「Anything can happen  何が起こっても不思議じゃない」 この言葉に、僕はいつも救われる。あとは、僕がどう対処するかが問題だ。

さて、この写真。meteoricなvapor trailでしょ?なにか、印象的で、哲学的なイメージが生まれてこないかい?

2005/05/20

Evolution!


千葉の動物園で、レッサーパンダが立った。ついでにうちのJacquesも立った。
人間、霊長類以外で、二足歩行へ進化を遂げるのは、いったい、どんな哺乳類なのだろうか、と、進化の行く末をぼんやりと考えていたことも、過去に数回はあった。

まさかまさか、僕が生きている間に、進化に直面できるとは思っていなかった。しかも、それがレッサーパンダだったとは!

人間以外で、二足歩行への進化を遂げる哺乳類、その最初の哺乳類ってのは、うちのJacquesだとばかり思っていた。だって、キッチンのまな板の上の獲物だとか、食卓のお皿の上のごちそうだとかを立ち上がって、いつも狙っている。

ラマルクの進化論によると、常に垂直方向に意識さえしていれば、次の世代には首が伸びていく進化をしていくらしいから、件のレッサーパンダや、うちのJacquesなんてのは、おそらく孫の代あたりになったら、首輪から足枷に代えなきゃいけない。

哺乳類が二足歩行へと進化を遂げる目的は、前足を「手」にするためだ。うちのJacquesは、すでに手を使いはじめている。その証拠に、最近はフリスビーをキャッチする際に、口よりも先に手が出る。前足2本で白羽取りを狙っているに違いない。

でもね、Jacques。きみよりも件のレッサーパンダの方がすごい点は、支え無しで立っていることなんだ。

2005/05/17

水出しコーヒーの作り方

水出しコーヒーを、飲んでみたい、作ってみたい、という声をちょっと聞いたので、じゃぁ、作り方でも紹介しようか
本 来ならば、それなりの「道具」が必要なのだが、それなりの道具ってのが、2万円くらいするので、お試しでそこまでの金は出せないという方に、耳寄りな情報 を提供いたしましょう。以前、どこかのホームページで紹介されていたのですが、ホームページが削除されていたので、僕が伝承していくことにしました。勝手 にそう決めました。

元手は、ほぼ無料、使用済のペットボトル3本を使用します。ね?お手軽でしょ??
他にも、水の中にコーヒー豆をいれて撹拌した後、冷蔵庫でほったらかして数時間後に漉して作る方法があったりするのですが、やはり、水出しコーヒーの醍醐味っちゅうのは、ポタポタと水を垂らすやり方が本格的でいいでしょう?
以前、水の中に豆を入れる方法を試したのですが、やはり、ポタポタ方式に比べて味が落ちていたようなので、ここはセオリー通りの作り方でいきましょう。

さ て、まずは道具作りからはじめます。仕上り量1リットルとして、1.5リットルのペットボトルを3個、豆50グラム、冷茶パック1つを用意します。同じ形 のペットボトルをそろえてください。普通のミネラルウォーターのものがいいでしょう。ペットボトルを重ねるため、底部が安定しているものの方がいいでしょ う。コーラなんかだと、ちょっと不安定かもしれませんね。

 ボトルA、Bを、図の部分でカットします。Cはそのまま使用します。
キャップは3個とも捨てないでください。このキャップがとても重要になります。ボトルAは、できあがったコーヒーを受ける容器になります。ボトルBはコーヒー豆と点滴を受ける漏斗になります。ボトルCには水が入ります。

キャップにマチ針で穴をあけます。ほんとうに小さな穴でいいです。この穴のサイズが命です。サイズが大きすぎると点滴にならないし、穴が小さすぎると、ボトルCの水量が減ってきた時に、水が落ちてこなくなります。
次 に、コーヒー豆の準備です。豆の挽き方ですが、細か挽き、荒挽き、それぞれできあがりの表情が変わってくるので、お好みでいろいろためしてみてください。 いわゆるエスプレッソ用くらいまで細かく挽いてしまうと、澱が出てしまい、澄んだ味が出ません。ただ、ホットにして飲むと、それはそれでパンチのある味わ いになりますので、挽き方は、各人の好みということで。
で、挽いた豆を「冷茶用パック」に詰めます。詰めた豆に、ひたひたになるくらいまで、水を かけて、しばらく(5分くらいでいいかな)置いておきます。本来ならば、挽いたコーヒー豆をボウルに入れ、水を注いで、スプーンで撹拌した後に使用すると いいのですが、冷茶パックに上手く入れることができなくなるので、仕方ないでしょう。水を注いで撹拌すると、豆からガスが出てきます。このガスを撹拌する ことで抜いてあげることで、澄んだ味になります。これで準備が終わりました。次はセットアップです。

ボトルAにボトルBを重ねます。ボトルBにコーヒーバックを置いて、Step2で作成したキャップをボトルCにはめて、ボトルCをボトルBに重ねます。
あ とは、6時間程度待てばできあがりますが、ここでもっとも重要なポイントがあります。ボトルCの底部にマチ針で穴を開けます。空気穴です。穴を開けたら、 爪楊枝でこの穴を塞いでおきます。セッティング完了した時点で、その水の自重である程度点滴が始まりますが、その後、ボトル内の空気の負圧が発生し、点滴 が止まってしまいます。そこで空気穴を開けて点滴が続くようにしますが、最初から空気穴を開けておくと、点滴せず、水が糸のように流れてしまいます。それ を爪楊枝で調整してください。
さらに言うと、夏場などは、気温が高くなるため、ボトルCの空気が膨張し、空気穴がなくても点滴が始まりますがしば らくすると、止まってしまいます。このように室温、水温で点滴のスピードが変わりますから、ボトルCに入れる水は、室温で使用してください。点滴のスピー ドですが、「脈拍」くらいになるように設定しましょう。本来ならば、抽出の水の温度を均一に保つことが出来れば言うことありません。抽出時間は、約6時間 程度です。点滴が止まらないように、注意してください。

出来上がったコーヒーは、スプーンなどで撹拌しましょう。(抽出時間の差により濃淡が分かれているので)
冷 蔵庫で3日くらいは風味を損なわず楽しめます。また、ホット、アイス、どちらも美味しくいただけますが、ホットとアイスで表情がガラッとかわります。ちな みに、ホットにする場合は、レンジで温める方法が一番いいでしょう。ホットにすると、甘味のないビターチョコレートのようなコクが出てきます。

Tips
1. 水出しコーヒーの味を決める要素は、豆の種類ってのは、とりあえずおいといて、「豆の粗さ」「水のミネラル分」「抽出時間(点滴のスピード)」「水の温 度」「気温」「気圧」です。これらの複雑な組合せにより、すべて表情が変わったコーヒーになるので、はっきりいって「前回と同じ味」というのは二度と味わ えないと言っても過言ではありません。
2.ボトルBの高さっていうのが、点滴が落ちてコーヒーバックに到達する距離です。この距離を長く設定する と、その分落下した水滴が拡散されます。そのことで均一にコーヒーに当たります。ただ、ボトルBを長くしすぎると、ボトルを重ねた時に不安定になるので、 注意が必要です。
3.キャップが3つあるので、穴のサイズを微妙に変えたものをスペアとして取っておくといいでしょう。水の残量により、キャップ を変更してもいいかもしれません。水の残量が少ない時には、穴は大きめの方がいいかもしれません。ただ、水の残量が少ないということは、空気の量が増えて ますので、空気が膨張するような環境の場合は、逆に点滴が速くなることもあります。
4.ボトルCの底部を切り、ボトルCにキャップをはめず、1 リットル分の氷を入れます。氷が解けたその雫が、絶妙な点滴になるので、この方法もお薦めです。いわゆる「氷出しコーヒー」です。この場合、水の温度を一 定に保つことが可能なので、均一な抽出が可能になります。ただし、結露でまわりはびちゃびちゃになります。

まぁ、難しいこと並べても、結局は、ポタポタしてりゃいいわけで、薄いだの濃いだの、いろいろ試してみましょう。まぁ、それが話題になったりするわけだけども、なんか、理科実験みたいで、楽しそうでしょ?

さて、いつも御世話になっている美味しいコーヒー豆屋さんの紹介を。
藤沢の鵠沼に、浅煎り豆のお店があります。ぜひ、楽しんでみてください。

珈琲専門店イースト

2005/05/12

ギター その後

ZO-3を購入した。アンプ、スピーカー付きのエレキギターだ。
これで、どこでもギターが弾ける。
アコースティックギターはどうなったかって?だって、でかいんだもん。気軽さ、ってのがないね。
というわけで、早速、お気に入りのアーティスト「RUSH」の「Leave that thing alone」ってのをダウンロードした。
最近は便利な世の中になっているもので、やってみたい曲の楽譜が、internetでダウンロードできるのだ。
ぼくが若いころは、もちろんinternetなんてものはなかった(あったかもしれないけど、うちにはなかった)ので、楽器屋に行って、楽譜を購入するしか手段はなかった。
うちのおねぃちゃんは、明星という雑誌についてくる歌本ってのを使ってギターを弾いていた。
今では、お気に入りの曲をサクっと検索するだけで手にはいる。なんか、ギターやるのも、いろいろと敷居が低くなったものだ。
さて、件の曲なのだが、イントロ部分からメロディ部分に関しては、下手ながらもテンポ遅めでなんとか弾けるようになった。かなりたどたどしいけどね。
ここからが問題。いちばんかっこいいフレーズ、つまりギターソロの部分で、ぼくは目を疑った。

「1弦の26フレットを押えなさい」

と、TAB譜に書いてある。ぼくのギターは、どう数えても「22フレット」までしかないのである。さて、困った。どう押えりゃいいんだ!?
この楽譜のダウンロードは、いわゆる一般ユーザーが、「楽曲から譜面起こしました!みなさん見てくださいね」という、作品集みたいなものである。アーティストが提供しているわけではないのだ。
だから、同じように聞えても、楽譜には間違いがあるのだ。そして、どうやらこの26フレットってのは、「なにかの間違い」らしいのだ。
まあ、そりゃ一般人が作成してるわけだから、出来の良し悪しってのはあるものだ。というわけで、この楽曲は、とりあえずおいといて、別の課題曲を探すことにしよう。

という感じで、ぼくの課題曲探しの夜は更けていくことになる。あしたの朝、Jacquesに起こされ、寝不足の朝を向えることになる。

家内と買い物に行くと、1時間ぐらい待たされる。待ってる車の中で、ギターを練習している。ZO-3は練習場所を選ばないから、いいなぁ。
この調子で、海に散歩に行ったときに、Jacquesを遊ばせといて、ギターの練習でもしようか、ってな話を家内にすると、

「は、はずかしいから、それだけはやめて!!」

上手くなれば、いいんでしょ??

2005/05/06

水出しコーヒー、又の名をダッチコーヒー

ダッチってのは、オランダのことである。
だから、ぼくは、水出しコーヒー、ダッチコーヒーってのは、オランダ発祥で、オランダのカフェでは、水出しコーヒーってのが当り前のように出てくるものだとばっかり思っていた。
オランダ帰りの義母さまにうかがったところ・・・。

「水出しコーヒーなんて、なかったわよ。エスプレッソばっかりよ」

おそらく、おそらくだが、ローマ帝国が進軍した際に、ダッチコーヒーを追遣り、エスプレッソを台頭させたに違いない。

「ダッチブールってパンも見掛なかったわよ」

オランダのパンってのは、すべて、ダッチブールだと思っていたのに、なんたることだ。
新宿中村屋のダッチブールと、水出しコーヒーで、なんとなくオランダ気分を味わっていたのだが、このオランダ気分が音を立てて崩れていった。
じゃぁ、世界中のどこで水出しコーヒーってのは愛飲されているのだろう。ヨーロッパあたりは、ほとんどがエスプレッソ方式だし、アフリカ、トルコあたりでは、煮出すやり方だ。
もしかして、ぼくはものすごくマイナーな方式でコーヒーを煎れているのではないだろうか。
でも、水出しコーヒーで煎れた方が、ドリップ式やエスプレッソ式に比べて、豆の甘みが出てとてもまろやかな口当りになるような感じがする。

しかし、飲むまでに6時間かかるのが少々難ありだ。

2005/05/05

Vapor Trails


最近、ある画家のホームページを見ていたら、絵の名前に「resonance」というのを発見した。
僕はその単語を見て、まず思ったことは、「共鳴ねぇ、動詞にしたらresonateかぁ」
で、resonateという単語で連想したのが、カナダ出身のバンドRushの「Chain Lightning」 という曲の歌詞。

「Respond, vibrate, feed back, resonate」

日本語に訳すと、こんな感じだろう。「応答、振動、反響、共振」 この曲の主題は、感動や感情が伝わっていくってなことを謳っている。
で、なんでこの曲が浮かんできたかというと...
当 時、僕は受験生で、英語の勉強で、ちょうど、接頭語、接尾語あたりをやっていた。単語の学習をする上では、まったく学習していない単語に出くわした時に、 かなり役に立つ情報だった。ちょうどそんなタイミングに、この曲に出会った。アルバムを聞いている時ってのは、案外暇なもので、曲を聞きながら、ライナー ノーツやら、解説やら歌詞なんかを眺めていた。そこで、出くわしたのが、このセンテンスだ。
「re-だから、再とか反とか、そんなんだろう。- sonateの「ate」ってのは、動詞形ってまではわかるが、sonってなんだろう?」ってな感じで意味を推測し、結局、わからず仕舞い。愛用のコンサ イスの力を借りて、「反響、共鳴」って意味を知ることになった。「なるほど、sonってのは、sonicのことか!再度音を出させる、で反響か!」という ことをよく覚えている。
そして、ぼくは、はっとする。「このバンドの楽曲は、歌詞がすごい」 いわゆる、好きだの惚れただの恋愛事情を説くような 野暮な詩は一切出てこない。何か哲学すら感じさせるような歌詞なのだ。「こういうことに直面したら、人間はどういう行動をとるべきなのか」を説いている。
別の楽曲では、このような歌詞がある。

From the point of entry
Until the candle is burned
The point of departure is not to return
Anything can happen...

「Anything can happen  何が起こっても不思議じゃない」 この言葉に、僕はいつも救われる。あとは、僕がどう対処するかが問題だ。

さて、この写真。meteoricなvapor trailでしょ?なにか、印象的で、哲学的なイメージが生まれてこないかい?

義父のベルギー土産

前回のブログっていうのは、暗喩としてのおみやげおねだりだったのだ。まあ、対象者には暗喩になっていなかったようだけども。
というわけで、ベルギーのお土産を頂いた。義父さんありがとう。婿の立場で正面切って、あれこれ買ってこいとはさすがにいいずらいので、このような間接的なおねだりになってしまいました。
早速、例の世界各国置物置場に陳列してみたのだが....「でかい」
とてつもなくでかい小便小僧なのである。どれくらいでかいかというと、ブランデンブルク門が膝下の高さ。サグラダファミリアとほぼ同等の高さなのだ。
もはや、小僧ではない。

お土産としては、置物のほかに、ビールを頂いた。6種類のビールをみんなでデキャンプしようというお食事会を行った。山盛のフライドポテトと、コロッケが肴だ。
どうもこのメニューがベルギー風らしいのだ。とにかく、フライドポテトには、マヨネイズをたぁっぷりかけるらしい。うん、僕好みだ。なんてすてきな国だろう、ベルギー。
最初に、白ビールを頂いた。白と言うと、サイダーっぽいのを想像していたが、白っぽい琥珀色で、濁っている。味はいかにも海外の地ビールという感じである。
ほかにも、修道院で作っているビールを2種類、普通のヤツと、黒ビール。黒ビールってのは、黒独特の風味とコクがあり、かなりクセはあるが、日本で売っているやつに近い味わいである。
しかし、この修道院ビールの普通っぽいやつは、普通ではなかった。なんか、へんな苦さがあるのだ。はっきり言って、おいしくなかった。
うちの親父に、「ビールはのど越しだ」と教わっていたのだが、この修道院ビールは、のど越しにトゲトゲが残る感じがした。
ロンドンのパブで飲んだビールは、泡と炭酸のキメがとても細かく、のど越しはビロードのそれだったのだが、この修道院ビールの炭酸ののど越しは、エヘン虫のそれであった。
もう、ここから先の僕の舌は、その機能を停止してしまったらしい。

「ベルギーのビールはもうたくさんだ」

その後、義母と家内の誕生日ケーキを食べる際の紅茶が、とてもおいしく感じた。