2004/12/10

達成し得なかった幼き頃の欲望

 当人も忘れかけていた幼少の頃のちっぽけな欲望が、再び奮い起こされた。
「SpaceWarpが復刻」という記事をネットで思わず踏んでしまった。さて、このSpaceWarpと いうシロモノ、要するにパチンコ玉を使ったジェットコースター作成キットだ。小学生くらいのとき、たまに行くデパートのおもちゃ売場に燦然と輝いてディス プレーされていた。下に落ちてきたパチンコ玉は、ベルトコンベアに乗ってまた上へ。延々と繰り返されるジェットコースターをずぅっと見ていた。当時、小学 生だった僕には、「こんなん作れるんだろうか?」という敷居と金額の高さで、結局購入には至らず、現在に至る。
 我が家は決して裕福ではなかっ た。欲しいモノが簡単に手に入るわけでもなく、「クラスの○○君も持ってるから買ってぇ」などというと最悪で「ウチはウチ!ヨソはヨソ!!」と怒鳴られる のが関の山だった。まぁ、それくらいで引き下がってしまったくらいの物欲だったのだと、今では思える。それでも、持っていたら何か変わっていたかも、と思 えるおもちゃが、「電子ブロック」と「SpaceWarp」だ。
 「ギミック」という言葉には、とてつもない吸引力があって、「これとこれをこう やって組み合わせると、こういうモノが出来上がります」というフレーズに、簡単に心を奪われてしまう。パソコンのゲームで「 The Incredible Machine」というのがあって、端的に言えば「風が吹けば桶屋が儲かる」的なゲームだ。なんとか実生活に取り入れることが出来ないか、たとえば、2階 床に穴を開けて滑り降り棒を取り付けるとか、天井にレールを這わせて、ベッドルームまで朝食を届ける計画だとか、家内に相談したら卒倒しそうな野望をいつ も考えている。
 そういう野望を、家内が納得するカタチでちっぽけに再現するために、SpaceWarpの復刻というのは衝撃的だった。値段も5000円。早速予約してしまった。商品到着は来年2月、待ち遠しいなぁ。

 それまでは、こんなゲームでもやって遊んでましょう。

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