2005/03/16

Vapor Trails

休日の夕方は、Jacquesと海に散歩に出かける。
平日は、家内が散歩しているので、家内を休ませるためと、家内から離れて独りになるため(笑)に、ぼくが海までの散歩をしている。
エアロビー(フリスビーが輪になったやつ)を持って、海へ向かう。最近のJacquesは贅沢に(わがままに?)なったらしく、ただ散歩するだけでは満足してくれない。散歩して、広場でボールや、エアロビーなんかでひとしきり運動しないと満足しないのだ。
と いうわけで、夕方の砂浜で延々エアロビーをやるのだ。最近は、Jacquesもかなり賢くなったらしく、かならず、ご主人様の足下までエアロビーを持って くるようになった。ちょっと前までは、15分も遊んでいると飽きるらしく、取りに行った先で穴を掘ったり、よその犬とじゃれあったりしていたのだが、最近 は、よその犬には見向きもせず、ぼくの足下までエアロビーを持ってくる。回収率100%だ。「賢くなった」と思っていたのだが、どうやら、「ヤツのところ まで持って行かないと、投げてくれない」と思っているらしい。
気づいたらもう太陽が沈みかけている。こん季節は空気が澄んでいるので、遠くの山並 みまで良く見渡せる。伊豆半島あたりに夕日が沈むのだが、この景色というのが、「海」「伊豆半島」「富士山」「雲」と、なんともベタな情景なので、たしか にきれいな夕焼けで美しいのだが、見慣れてるせいもあって、あまり感動はしない。
伊豆半島上空ってのは、航空機の混雑具合いが最も激しい地区らし い。そのせいなのか、よく飛行機雲を見掛ける。夕方になると、西へ向けて飛んでいく飛行機が雲を引っ張っている。子供のころ、「入道雲、ひつじ雲、いわし 雲、いろいろあるけど、やっぱ飛行機雲が一番かっこいいよなぁ」なんて思っていたが、最近になっても、やっぱりぼくの中での雲ランキングのダントツ一位は 飛行機雲だ。特に、笠雲をかぶった富士山と夕日に向かい一直線に延びる飛行機雲なんかを見つけた時には、「感動」という言葉では言い尽くせない。
飛行機雲ってのは、太陽の位置と角度に影響されるらしく、夕日に向かって延びていく様をみると、「彗星なんかも太陽と逆に尾を伸ばすから、飛行機雲と彗星ってのはなんか似てるのかしらん」とおもったりもしたが、ちょっと、飛行機雲について調べてみよう。

と、ぼくは飛行機雲と夕焼けに心を奪われていると、それを遮るように、Jacquesが飛びかかってくる。Jacquesにとっては、景色よりもエアロビーらしい。たぶん、こう言いたいのだろう。「早くしねぇと陽が暮れちまうわん!」

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