2006/11/10

Shall we Dance?

 デアゴスティーニという出版社は、とても人間の心のすき間を突くのが上手い会社だ。

思わず第1巻を買ってしまったために、クラシック・コレクションを全巻揃えてしまった。隔週で2000円弱という金額も無理がないあたりが、絶妙すぎる。
その半分眠りかけていたクラシック・コレクションが陽の目を見るときがやってきた。娘の情操教育にばっちりではないか。とくに寝つけの悪い娘には調度いいだろう。

「娘を眠らせるには、小夜曲がいいに違いない」と思い、モーツァルトをかけてみたりもしたが、効果はまったくなかった。ナハトムジークは、全然夜に似合わない。

とりあえず、片っ端からクラシックコレクションをかけてみる。まずは、キャッチーでなくてはいけない。娘が注意して聴いてるっぽいやつを厳選した結果、ヨハン・シュトラウス2世がいいらしい。親父の方の1世ではダメらしい。しかも、穏やかな曲なんかではなく、思いっきりワルツってるやつが特にお気に入りだ。
 
 娘を抱きかかえながら、「春の声」と「皇帝円舞曲」をかける。娘を抱えている腕が、小さくワルツを刻んでしまうのだが、その動きが彼女の眠りを誘うらしい。「美しく青きドナウ」のあたりで、眠りに落ちてしまう。それまで、僕は彼女とワルツを踊らなくてはいけない。

 たぶん明日も、時計の針が夜の10時を回るころ、彼女とワルツを踊るのさ。彼女が眠りにつくまで。

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