2005/01/22

Linux Syndrome

いわゆる普通の人々は、選択肢に上がらないOSである。
そもそも、普通の人々は、OSを選ばないのではないだろうか。
つまり、「買ってきたパソコンに入っていた」という展開だろう。でも、ぼくは敢えてOSを「自由」に選んだ結果、Linuxに至った。
64ビットCPUであるとか、OSにかけるお金がなかっただとか、いろいろ状況はあったが、それでもぼくは、自分が選んだOSに心底惚れている。
いわゆる技術系の人々に比べると、そこまで詳しくLinuxの知識があるわけではないが、とりあえず、「いわゆる普通の人々」がパソコンをつかってやるよ うなこと以上のことはLinuxで十分出来るようになった。「環境が人を育てる」わけだが、たしかに、「OS環境がぼくを育てた」わけだ。
しかし、子供の頃からワープロだのパソコンに触っていると、OS環境以上に、こだわってしまう環境というのがある。それが、「日本語変換」だ。こればっか りは、使い熟れた環境じゃないと、しっくりこない。ATOK,Wnn,Canna,MS-IME,WX2,MTTK,VJE,NECAI,・・・、ざっく りこれくらいの種類は使ってみたが、最初に出会ったのがATOK6なので、このATOKのファンクション配置じゃないとしっくりこない。しっくりこないと いうのは、つまり、ファンクションや変換キーとかを押す癖とかリズムとかが関係してくると思うのだ。どのFEPでもキーバインドといってファンクションの 割り当てだとか、起動キーとかを各自カスタマイズできるので、最近はあまり意識しなくてもいいのだが、それでも、ツールパレットの見た目だとか、変換時の アンダーバーの色だとかに、微妙な違和感を感じてしまう。日本語入力の売り文句として、「学習能力」だの「変換効率」だのを出しているが、一発で変換でき るってのも気持はいいのだが、単語ごとに変換している癖があるので、学習能力も変換効率も、ぼくにとってははっきり言って必要のない機能だ。せいぜい ATOK6時代くらいの能力で十分事足りるのだ。
さて、Linuxの話に戻るが、Linuxを導入して最初に困ったのが、この「日本語入力」である。いわゆるフリーで転がっているLinuxには、 cannaという日本語変換があって、これのカタカナ変換だとか、半角切り替えだとかが、とてつもなく使いづらかった。そこで、仕方なく「Wnn」という 販売ソフトを購入してしまったのだが、これのカスタマイズがなかなか行き届いていて、ぼく好みに仕立てることができた。このWnnという名前、 「Watashino Namaeha Nakanodesu(私の名前は中野です)」が一発で変換できるように開発されたことから、その頭文字で「WNN」というらしい。ちなみに、読み方は 「うんぬ」と読むらしい。
こういったパソコン用語ってのは、独特な読み方があり、いろいろ人に伝えなきゃいけないときに、困ってしまうことが多々ある。たとえば、「ATOK」なん てのは、ぼくは「エイトック」と読んでるが、ある人は「アトック」とか言ってるし。もはやどのような呼び方だろうが、そこにこだわることにあまり意味がな いことに、最近気づいた。「TeX」なんてのは、「テックス」と読むと思っていたら、正しくは「テフ」というらしい。なんで「X」が「ふ」なんだ!? 「WYSIWYG(What You See Is What You Getの頭文字)」なんてのを「ウィシウィグ」っていうのはなんかとても無理がある。こういう理不尽な環境の中で、「何をどう読んでもいいじゃないか」と いう気になってくる。なんせ「Wnn」ってのをぼくは「うぬぬ」って読んでたし・・・。

ツカサのウィークリーマンションのCMのせいで、「.co.jp」ってのは、「てんこてんじぇーぴー」以外の読み方なんて考えられなくなってしまった。
わざわざ「ドット」なんて言ってられないでしょ?

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